
タイラバとは、もともとは漁師が鉛にハリスと針を付けエサとなるエビを付けて真鯛を釣っていたものが発祥と言われており、それが近年ルアーフィッシングゲームとして改良され誕生したと言われています。地域によりタイカブラとも言われていますがタイカブラ=タイラバと同一と捉えていただいて大丈夫です。
タイラバは落して巻くだけと言う気軽さから全国的に爆発的に広がり今では専用ロッドや専用リールが発売されるほどとなりました。
また、タイラバは根魚や青物までも釣れる万能ルアーとしても使用され真鯛のみならず人気ルアーとして取り扱われています。
目次
タイラバの構造

※左からヘッド スカート+ネクタイ 針
タイラバは主に鉛(ヘッド)、スカート、ネクタイ、針の4つのパーツから形成されています。
ブラックバス釣りをする人から見るとラバージグに似たルアーです。私も最初はそう思いました。
この4つのパーツをうまく組み合わせて真鯛を狙っていくのですが鉛(ヘッド)スカートの色を変えたり、ネクタイを付けたり外したりと自分なりにカスタマイズすることもまたタイラバの魅力の一つではないかと思います。
タイラバは固定式?遊動式?
タイラバの始まりは鉛とスカート・針が一体化した固定式でした。
しかし最近は鉛(ヘッド)とスカート・針が分離した遊動式が主流となっています。
店頭で固定式を見ることも少なくなってきたので意識して選ぶことがほとんどないのですが、釣果としては圧倒的に遊動式の方が釣れるのも現状です。
この遊動式のタイラバが誕生したことによりタイラバは釣れる!と全国的に広がったと言っても過言ではありません。
遊動式タイラバのメリット
タイラバを海底に落すときに鉛(ヘッド)とスカート・針が分離してフォールしていきます。
当然、鉛の方が先に落ちそれにつられてスカート・針がフォールしていきます。
この間、フォールの時間が固定式と比較すると長くなり鯛にアピールする事が出来るため、遊動式はフォール中のバイトを誘発することが可能になります。
デメリットとしては着底後の巻き上げ時にハリがハリスと絡まりタイラバの姿勢が安定せず、タイラバが不規則な動きをしてしまい等速巻が出来ないという可能性があります。
固定式タイラバのメリット
固定式のタイラバはフォール中のバイト誘発にはあまり期待できません。
しかし等速巻でタイラバの姿勢を安定させることが出来ることが優れており巻き上げ時のバイトに期待が出来ます。
デメリットとしては鉛とハリが一体化しているため真鯛がタイラバを銜えた時に鉛の重みで違和感を与えやすくなりバラシが多くなりやすくなります。
一長一短ではありますが現在ではフォール速度を調整するリールも販売されているためやはり遊動式タイラバが主流となっています。
半遊動式

遊動式と固定式のいいとこ取りをしたタイラバです。
現在はシマノのタイラバで【炎月フィニッシュホールドゴムパーツ】と呼ばれるゴム管のパーツを購入すればシマノのタイラバを半遊動式(半固定式)へ変更する事が出来ます。
仕組みはヘッドとスカートの間に【炎月フィニッシュホールドゴムパーツ】であるゴム管を付けることによりそれによりヘッドとスカートの着脱が簡単に行えるようになっています。
フォール時は遊動式のいいところのヘッドとスカートが離れるためフォール中のバイトをしっかり取ることができ、巻き上げ時は固定式のいいところのヘッドとスカートがくっつくいて安定して等速巻きが出来るのが特徴です。
タイラバのシーズン
真鯛のハイシーズンは通年で2回あり春と秋がもっとも活性がよく釣れやすいと言われています。
ただ水温が低くなると活性が低くなるため釣りづらくなるので注意が必要。
また捕食しているベイトにもよるので1月~3月の小豆島や5月~7月の明石沖ではタイラバではなくタイサビキで真鯛を狙うこともあります。